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食物アレルギーはアレルギーの一種ですが、そもそもアレルギーとはどのようなものなのでしょうか。
私たちの体には、細菌やウイルスなどの病原体が入ってきたとき、それらを除いて体を守る「免疫」という働きがあります。ところが、この免疫が食べ物や花粉などに過剰に反応してしまうことがあります。これを「アレルギー反応」と呼んでいます 。

アレルギーといえば食物アレルギーの他に、花粉症、金属アレルギー等々が知られていますが、最近これらが大きく取り上げられているためか、アレルギーは近年発生した現代病の様に考えられています。しかし実際はどうなのでしょうか。アレルギーの歴史を振り返ってみると下表のようになります。

| 西暦紀元前 | Hippocrates (BC460?〜BC377?) |
ギリシャ (医学者) |
「喘息」の語を初めて使ったとされます。 |
|---|---|---|---|
| Lucretius (BC96〜BC55) |
「One man's food might be another's poison(食物は人によっては毒になる)」 といった食物アレルギーを示唆する記述があります。 | ||
| 1819年 | Bostock (1773〜1846) |
イギリス | アレルギーに関する最初の医学的論文として彼自身の体験である枯草熱に関して記載しました。 |
| 1902年 | Richet (1850〜1935) |
フランス | イソギンチャク毒の研究において、最初は犬に少量の毒素を注射しても死ななかったが、後日同じ犬にそのごく少量を注射すると呼吸困難、下痢、下血を起こし死ぬのをみて、この犬が毒素に著しい過敏状態となっていることを知り、この現象をanaphylaxis(anaは無、phylaxisは防御の意味で、防御作用のない意味の造語)と呼ぶこととしました。 |
| 1903年 | Arthus (1862〜1945) |
フランス | ウサギの腹部皮膚にウマ血清を繰り返し注射すると発赤さらに潰瘍が形成されることをみ、これを皮膚局所の過敏状態としました。現在、これはArthus現象として知られます。 |
| 1905年 | Schlossman, Finkelstein |
牛乳による即時型アレルギーを報告しました。 | |
| 1906年 | Pirquet (1874〜1929) |
オーストリア (ウィーン大学 小児科) |
Allergieという概念を提唱しました。ここで、allosは正常の状態と違った偏ったもの、変じたものを意味し、これに作用を意味するergoを合わせた意味を持つ造語としてAllergieと呼びました。 |
| 1927年 | 稲田龍吉 | 日本 | 牛乳を飲むことによって発症するアレルギー喘息について記載しています。 |
(最新食物アレルギー:編著 中村晋 飯倉洋治 を参照)
このように、アレルギーは人類の歴史上、古くから存在が知られていた長い歴史を有する疾病なのです。