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最新のお知らせ

2013年

【米国】

米国疾病予防管理センターが学校での食物アレルギーに関する初のガイドラインを発表

2013年10月30日、米国疾病予防管理センターは学校での子供の食物アレルギーに関する国家レベルで初のガイドラインを発表した。

全米では子供の4~6%に食物アレルギーがあり、88%の学校に食物アレルギーの子供が在席していること、食物アレルギーを有する子供の16~18%が学校でアレルギーの原因となる食品を食べたことによるアレルギー反応の経験があること、学校で報告されたアナフィラキシーなどの重篤なアレルギー反応の25%は食物アレルギーの診断を受けた事がない子供に起きていること、などのデータが紹介されている。

ガイドラインでは、全ての子供たちに食物アレルギーに関する教育が必要との見解が示されるとともに、教員、校医、栄養士に加えて、スクールバスの運転手や施設の保守関係者の役割も記載されている。また、全ての関係者に対して共通の推奨事項として緊急時の自己注射用アドレナリン(エピペン)の注射、食事の前後に手洗をするように声かけをする事が記載されている。さらに、食物アレルギーの子供を特別扱いしないことや、差別やいじめに対する校則の強化などの取り組みも求められている。

ガイドラインはこちら

【全国】

小学館 食物アレルギー対応レシピ本を出版

小学館は11月2日、大阪・門真市のおおわだ保育園の「なかよし給食」の取組みをレシピ本にして出版する。
「なかよし給食」は、同じ釜のご飯を食べるという園長の考えの下、みんなで一緒に食べられる給食を目指して、2大アレルゲンである卵、乳製品を子ども全員の給食から完全に除いている。味や見た目に工夫をこらし、栄養価にも配慮された献立。美味しく、楽しく、みんな仲良く同じ給食を一緒に食べる機会を増やすことを目的としている。

一般的に行われているアレルギー対応食は、個別に原因食材を除去したものを作り配膳する。しかし、対応すべき子どもの人数や除去すべき食材が多いほど、事故の確率は高くなる。「なかよし給食」では、除去食提供が大幅に減ることにより調理ミスや誤配の確率が下がり、また、すべての子どもの健康のことを第一に考えた給食作りに時間や労力をかけることができる。

レシピ本には、比較的安価で手に入りやすい代替食材の紹介や、2大アレルゲンに加えて小麦も除去したおいしいレシピが紹介されている。

おおわだ保育園 卵・乳製品除去の「なかよし給食」』小学館
A5版/80頁 1,155円(税込) 2013年11月2日発売

【全国】

エピネフリン注射に代わる経鼻剤の開発に成功

(株)新日本科学はアメリカのG2B Pharma, Inc.と共同で、鼻から投与するエピネフリン製剤(経鼻剤)を開発した。エピネフリンは食物アレルギーやハチに刺された際などに起きるアナフィラキシーショック(生命に危険を及ぼす全身性のアレルギー反応)の治療薬。現在は注射薬しかなく、筋肉注射のため痛みを伴う。また、医療従事者でない者が注射を打つことには、迷い、動揺、恐怖心などが起こってしまい、打つことをためらい投与が遅れるケースもある。
経鼻剤は針が無いので痛みを伴わず、安全に安心して使えるので新たなアナフィラキシーの治療薬として期待されている。経鼻剤は動物実験で注射と同等の効果が得られたとして、15年頃にアメリカで販売できる見込み。日本での販売は17年頃を見込んでいる。

【全国】

「ALサインプロジェクト」、原因食物を周囲の人に知らせるツールを作成

市民ボランティアグループの「ALサインプロジェクト」は、食物アレルギーのある子どもが原因食物を誤って食べる事故を防ぐため、周囲の人に原因食物を知らせる「食物アレルギーサインプレート」を作成している。自分のことを上手く伝えられない幼い子どもでも、外出の際に衣服やかばんにつけておくことで、原因食物を分かりやすく伝えることができる。

また小学生以上の児童向けで、緊急時の対応方法や連絡先を書き込む「食物アレルギー緊急時カード」もあり、子供の成長に合わせて使える。

これらのツールは、自己判断ではなく正しい診断を受けた上で活用することを目的に、専門の医師がいる医療機関を通じて配布されている。主な配布病院はこちら

さらに、災害時のサポートツールとして、避難所などで着用する食物アレルギー児災害時用ビブスの販売を8月より開始した。無料でダウンロードして使用できる食物アレルギ-災害時用ゼッケンも提供している。詳細はこちら

【全国】

エピペンを打つ症状一覧表を作成 日本小児アレルギー学会

日本小児アレルギー学会は、食物アレルギーの子どもにショック症状を和らげる注射薬「エピペン」を打つべきタイミングを見極められるように、注意すべき症状の一覧表を作成した。

2012年12月に東京都調布市で小学5年生の女児が給食を食べて亡くなった事故をきっかけに、作業班を立ち上げ検討してきた。この事故ではエピペンの注射が遅れたことも原因のひとつとされている。食物アレルギーが重症の場合、誤って原因食品を食べると「アナフィラキシーショック」と呼ばれる生死にかかわる症状が出る。30分以内にエピペンを打つなど適切に対応すれば、助かる可能性が高い。

7月24日に公表した一覧表には、エピペンを打つべき症状として「持続する強い咳込み」「唇や爪が青白い」「ぐったりしている」など13の症状を挙げている。詳細はこちら

【全国】

カシューナッツ、ゴマ アレルギー推奨表示2品目追加へ 消費者庁

消費者庁は5月30日、食物アレルギーを引き起こす原材料として加工食品への表示を推奨する品目に、「カシューナッツ」と「ゴマ」を新たに加える方針を固めた。同日開かれた内閣府消費者委員会の食品表示部会で了承された。年内にも表示が始まる。

同庁はアレルギー表示を見直すため、定期的に食物アレルギーによる健康被害の全国実態調査を実施。2011~12年度に全国のアレルギー専門医約1000人の協力を得てアレルギーの症例を調査したところ、約3000例のうちカシューナッツは18例、ゴマは12例あった。急性反応で重い症状になるアナフィラキシーショックもカシューナッツで5例、ゴマで1例あったという。詳細はこちら(PDF形式)。

2品目は以前の調査でも症例が報告されていることから、推奨品目に加えることとした。食品衛生法に基づくアレルギー表示の推奨品目は、大豆やさばなど18品目にカシューナッツとゴマの2品が追加され計20品目となる。

【全国】

アレルギー疾患対策基本法案を今国会提出へ

自民、公明の与党両党は5月17日、ぜんそくやアトピー性皮膚炎、花粉症、食物アレルギーなどのアレルギー疾患対策を総合的に推進する「アレルギー疾患対策基本法案」を衆院に提出した。

基本理念では、総合的な施策による生活環境の改善、居住地域に関係なく適切な医療や情報、支援を受けられる体制整備などを掲げた。

基本的施策は以下4点である。

1.アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減(知識の普及や生活環境の改善)

2.アレルギー疾患医療の均てん化の促進等(医療従事者の育成や医療機関の整備)

3.アレルギー疾患を有する者の生活の質の維持向上(学校の教職員などに対する研修機会の確保や患者・家族への相談体制の整備)

4.研究の推進等(治療薬などの早期承認に向けた環境の整備)

今回の法案は、2年前に提出した法案を一部修正したものであり、自公両党は今後、野党に協力を呼び掛け、今国会での成立をめざしていく。詳細はこちら

【全国】

「アレルギー大学」、第8期受講生募集

NPO法人「アレルギー支援ネットワーク」は、食物アレルギーを体系的に学ぶ「アレルギー大学」の第8期受講生を募集している。

アレルギーをお持ちの方や、サポートする立場にいる方々(保護者、保育士、養護教諭、栄養士、看護師など)を対象としている。

講座と実習を通して、アレルギーの知識や調理技術など専門性を高めるための講座を、6~11月の土日に愛知(名古屋市)、静岡(浜松市)、岐阜(岐阜市)、三重(津市)、千葉(千葉市)、新潟(新潟市)で開く。医師や現場経験豊富な栄養士が講師を担当。(お申込みはこちら

また、インターネットで都合のよい時間や場所で受講できる「インターネットアレルギー大学」も開講。愛知県での講座を一部配信する。(お申込みはこちら

【山梨】

山梨県都留市、アレルギー対応非常食を備蓄

山梨県都留市は、東日本大震災でアレルギー体質の被災者が非常食を食べられない事態があったことを教訓に、アレルギー対応非常食 米粉乾パンを備蓄することを決めた。米粉食品製造有限会社エルフィンインターナショナルが開発し、原材料に小麦粉や卵、乳製品などを使用していない。

米粉乾パンは常温で長期保存でき、米粉や菜種油、砂糖で作られている。児童生徒を主な対象とした非常食としている。4月以降、都留市役所や避難所に指定されている同市内の小中学校で、非常食約1000食分のうち60食分が米粉乾パンになる予定。

【全国】

日本生協連、食物アレルギーについて学べるカードゲームを発売

日本生協連は、食物アレルギーへの理解を深めるカードゲーム形式の教材「らんらんランチ」を発売した。

この教材は、厚生労働省の補助で順天堂大学医学部公衆衛生学教室の研究グループが開発したもので、ランチメニューを自分で選択する疑似体験を通して、食物アレルギーについて理解を深めることを目的としている。

子どもたちがゲーム感覚で楽しみながら、特定原材料7品目(卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かに)を避けるメニューの選び方について学ぶことができる。対象は小学生以上で、3~5名で遊ぶことができる。詳しい遊び方はこちら(PDF形式)。

「らんらんランチ」は1箱840円(送料別)で販売。コープ出版のWebサイトや、日本生協連出版部にFAXで注文できる。 FAXでの注文用紙はこちら(PDF形式)。

【全国】

文部科学省、死亡事故を受け食物アレルギー対応を要請

2012年12月20日に東京都調布市の小学校で、食物アレルギーがある児童が学校給食終了後に亡くなるという事故が起きた。文部科学省はこの事故を受け、教育委員会と各学校へ食物アレルギー等を有する児童生徒等に対しては、校長、学級担任、養護教諭、栄養教諭、学校医等による指導体制を整備し、保護者や主治医との連携を図りつつ、可能な限り、個々の児童生徒等の状況に応じた対応を要請した。
(詳細はこちら

また、先月1月11日に文部科学省と厚生労働省が都内で開いた食物アレルギー研修会では、国の担当者らが事故を受けて、担任教師だけでなく、学校全体で問題意識を共有して対策を徹底してほしいと呼びかけた。研修には全国の学校の教職員や保育士などおよそ720人が参加した。

【全国】

食物アレルギーに理解を 「事故例」冊子に

食べるとアレルギー症状を引き起こす食品を誤って食べてしまった「事故」の事例を集めた冊子が発行されている。冊子は、NPO法人「アレルギー支援ネットワーク」が事例を収集、藤田保健衛生大小児科免疫アレルギーリウマチ研究会が作成した。

アレルギー児の保護者から寄せられた108の事故例を掲載しており、園や学校、家庭、外食、旅行などの場面ごとに、原因の食べ物や症状、経過、解説と対策を紹介している。

冊子はA4判79ページ。同ネットワークのホームページからダウンロードもできる。

食物アレルギーひやりはっと事例集2012