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2016年12月24日
(株)宝幸の一部商品における 「卵」及び「乳」の誤混入に関するお詫びと商品回収について

最新のお知らせ

2017年

【全国】

「アトピー乳児 卵アレルギー早めの少量摂取で予防」への注意喚起 ~日本小児アレルギー学会 解説を発表

10月12日、日本小児アレルギー学会は、2017年6月に医療関係者を対象として発表した「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」(最新のお知らせ2017年7月を参照)について、その趣旨や意図を簡潔に分かりやすく説明した解説を医療関係者と一般、双方に向けて発表した。

「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」を発表後、医療関係者のみならず、患者家族など一般の関心も高く、マスコミ等でも話題となったが、提言の趣旨を短絡的にとらえ、単に「鶏卵の早期摂取」が予防につながるのではという概念が広がることを危惧したもの。
この解説は、患者や一般への周知だけではなく、あらためて指導する小児科医への理解も仰いでいる。

提言の要点(抜粋)
対  象:鶏卵アレルギーを発症するリスクが高い、生後6か月未満で「痒みのある湿疹(=アトピー性皮膚炎)がある乳児
対処方法:湿疹を放置せずにかかりつけの小児科医を受診して、医師の指導のもと、湿疹のないきれいな肌の状態にした上で、生後6カ月頃より微量の加熱全卵を食べ始め、食べた時に症状が出ないことを確認しながら、定期的に受診して増やし方の指導を受けること
※自己判断はせず、必ず小児科医に相談し、指導を受けながら行うこと

食べる際の注意点(抜粋)
●食べ始める前に湿疹が改善していること
●適切なスキンケアや治療を行っても湿疹が改善しない場合は、すでに食物アレルギーになっていないかどうか、医師に相談すること
●かならず加熱全卵とし、食べさせる加熱全卵の形態(調理方法)や量など、医師の指導を仰ぐこと
●症状が出る場合もあるため、様子を良く観察して、症状が出た場合にかかりつけ医に受診できる時間帯に食べさせること

その他の注意点(抜粋)
●食べ方を誤ると危険
自己判断で摂取を始めると、アレルギー症状が出る危険性が高まる
●湿疹のない乳児
湿疹のない乳児は鶏卵アレルギーを発症するリスクは高くないため、母子手帳などに書かれた離乳食の進め方に従って、鶏卵摂取を開始すること

「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」の解説についてはこちら
(医師向け、患者および一般向け)

【全国】

食物アレルギー発症予防臨床研究スタート ~赤ちゃんのアトピー治療を発症早期から

国立成育医療研究センター(東京都)は、食物アレルギーを皮膚のケアや治療によって予防する臨床研究(最新のお知らせ2017年3月を参照)「PACI Study(パッチースタディー)」を、2017年7月から開始した。

乳児期(特に離乳食開始前の生後1~4ヵ月)にかゆみを伴う湿疹ができた赤ちゃんは、食物アレルギーを発症しやすいと言われている。
アトピー性皮膚炎の発症から、食物アレルギー、気管支ぜん息、アレルギー性結膜炎など、様々なアレルギー疾患を発症していく「アレルギーマーチ」。
研究グループは、その起点にあるアトピー性皮膚炎に対する適切な治療が重要だと考え、アトピー性皮膚炎を早期に積極的に治療することで、発症早期から皮膚の状態を速やかに改善し、皮膚からの経皮感作を防ぎ、食物アレルギーの予防ができるかを調べる。
研究成果は、日本だけではなく世界の子どもたちの食物アレルギー発症予防に寄与することが期待されている。

臨床研究は、全国で650名の赤ちゃんを対象とし、国立成育医療研究センターを含め、全国10箇所の病院が参画する。
参画している全国10カ所の病院については、国立研究開発法人 国立成育医療研究センター 2017年9月8日のニュースリリースへ

研究グループでは、研究への参加者(参加条件あり)を募集している。
臨床研究の内容や研究への参加条件などは、公式Webサイト「PACI Study(パッチースタディー)」へ。

【全国】

ピーナッツアレルギー治療に新知見 4年後も耐性維持 ~豪研究者が治療法開発

オーストラリアのマードック小児医療研究所のミミ・タング教授らの研究チームは8月16日、ピーナッツアレルギー治療に関する新知見を英医学誌ランセットに発表した。

その治療方法は、少量ずつ原因となるアレルゲンを経口摂取する経口免疫(減感作)療法と乳酸菌の一種「ラクトバチルス・ラムノサス」を組合せた「PPOIT(Probiotic with Peanut Oral Immunotherapy)」というもの。

研究チームらが行った臨床試験は、ピーナッツアレルギーを持つ子供達を二つのグループに分け、一つのグループには、PPOIT療法として乳酸菌の一種「ラクトバチルス・ラムノサス」をピーナッツたんぱく質に配合した食品を少しずつたんぱく質を増やしながら、もう一つのグループにはプラセボ(偽薬)を、18ヶ月間毎日食べさせた。

その結果、PPOIT療法を行ったグループの子供達の82%が普通のピーナッツを食べてもアレルギー症状を発症せず耐性を獲得していた。プラセボ(偽薬)を食べた子供では4%だった。

また、臨床試験が終わった約4年後でも、耐性を獲得した子供達のうちの70%がピーナッツを食べてもアレルギー症状を発症せず、耐性が維持されていることが確認された。

ピーナッツはアナフィラキシーショックなど、重篤な症状を引き起こす恐れが高いアレルゲン。今後、大規模な臨床試験が実施され一般的な治療法になることが期待されている。

【全国】

アレルギー疾患拠点病院 全都道府県1~2箇所選定へ

平成29年3月に厚生労働大臣より告示された「アレルギー疾患対策の推進に関する基本的な指針(以下、「基本的指針」)」(最新のお知らせ2017年4月を参照)に基づき、6月28日、「アレルギー疾患医療提供体制の在り方に関する検討会」が開催され、全都道府県にアレルギー疾患の拠点病院を原則として1~2箇所配置することとした報告書案が了承された。

アレルギーの専門的な知識を持つ医師は都市部に多いことから、全国どこでも適切な治療が受けられるように拠点病院の整備が必要とされている。厚生労働省は、「国立研究開発法人 国立成育医療研究センター」(東京都世田谷区)と「独立行政法人 国立病院機構相模原病院」(神奈川県相模原市)を「中心拠点病院」として指定し、各都道府県の拠点病院と連携していくとしている。

「中心拠点病院」の役割(抜粋)
●アレルギー疾患に関する科学的知見に基づく適切な情報の提供
●「都道府県拠点病院」と連携した調査研究
●アレルギー疾患医療に関する研究および専門的な知識と技術を有する医療従事者の育成等

「都道府県拠点病院」の役割(抜粋)
●かかりつけ医への患者紹介や情報提供
●重症および難治性患者の治療
●患者やその家族への講習会の実施
●学校、施設等の教職員や保健師への研修の実施による、人材育成また、その施策の企画立案
これらによる、地域全体のアレルギー対応の底上げを図る

なお、今夏中に各都道府県に拠点病院の選定を求める報告書を通知し、具体的な都道府県の拠点病院の選定は2018年度から順次実施していく。

「アレルギー疾患対策の推進に関する基本的な指針」はこちら

「アレルギー疾患医療提供体制の在り方について(案)」はこちら

【全国】

アトピー乳児 卵アレルギー早めの少量摂取で予防 ~学会が医療関係者に提言

日本小児アレルギー学会食物アレルギー委員会では、2016年12月9日に国立成育医療研究センターなどのチームが発表した鶏卵アレルギーの発症予防(最新のお知らせ2017年1月を参照)に基づき、医療関係者を対象とする「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」を発表した。

医療関係者がこの提言を臨床的な判断材料とすることを期待するとしている。

また、今回の提言は、医療関係者向けであるため、家庭で自己判断はせず、必ずアレルギー専門医に相談して欲しいとしている。

~提言の骨子抜粋

●アトピー性皮膚炎にり患した乳児では、鶏卵アレルギー発症予防を目的として、医師の管理のもと、生後6ヵ月から鶏卵の微量摂取を開始することを推奨する。

●鶏卵の摂取を開始する前に、アトピー性皮膚炎を寛解させることが望ましい。

●本提言は発症予防のためであり、すでに鶏卵アレルギーの発症が疑われる乳児に安易に鶏卵摂取を促すことは極めて危険であるため、「食物アレルギー診療ガイドライン2016」に準拠した対応を行う。

「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」の発表についてはこちら

「食物アレルギーガイドライン2016」についてはこちら

【全国】

アレルギーに関する相談センターホームページ開設 ~一般社団法人日本アレルギー学会

5月18日、一般社団法人日本アレルギー学会は、アレルギーに関する相談センターの専用ホームページを開設した。

アレルギー疾患全般(ぜん息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、リウマチ性疾患など)に関する、薬や症状、自己管理、日常生活の注意点などについて、看護師や専門医が相談に応じる。

相談方法は、ホームページから専用フォームに入力する方法と、電話相談の二つ。
また、ホームページには相談事例が掲載されている他、地域を指定してアレルギーの専門医が検索できるサイトやアレルギーに関する様々な情報を発信しているサイトへのリンクも設置されている。

アレルギー相談センターのホームページはこちら

【東京】

アレルギー疾患に関わる、基礎知識や最新情報を分かりやすく ~東京都が情報サイトを開設 

東京都は、アレルギー疾患の基礎知識や最新情報等に関する情報サイト「東京都アレルギーnavi.」を4月21日に開設した。

東京都が平成26年度に実施した「アレルギー疾患に関する3歳児全部調査」では、3歳までに何らかのアレルギー疾患を診断された子どもは約4割。特に食物アレルギーについては、調査を開始した平成11年から一貫して増加しているという。

「東京都アレルギーnavi.」では、食物アレルギーだけではなく、小児ぜんそく、アトピー性皮膚炎、花粉症など、様々なアレルギー疾患に関する情報を、疾患別、目的別に検索ができる。また、医療機関や緊急時の対応、講演会の情報やガイドラインなど、最新の情報を分かりやすくまとめた。

「東京都アレルギーnavi.」はこちら

【全国】

「アレルギー疾患対策の推進に関する基本的な指針」制定

平成26年6月に公布、平成27年12月に施行された「アレルギー疾患対策基本法」に基づいて設置されたアレルギー疾患対策推進協議会の議論を経て、「アレルギー疾患対策の推進に関する基本的な指針(以下、「基本的指針」)」が3月21日、厚生労働大臣より告示された。

~基本的指針より抜粋

●正しい知見に基づいた情報の提供、相談支援を通じて、生活の質の維持向上のための支援を受ける事ができる体制を整備する。

●保育所、学校、児童福祉施設、老人福祉施設、障害者支援施設、他に於いて、適切な医療的、福祉的または教育的配慮や支援を行う。

●居住する地域に関わらず、等しく適切なアレルギー治療を受けることができるよう、アレルギー疾患医療全体の質の向上を進めるアレルギー疾患に関わる研究を推進する。

●保健師、助産師、管理栄養士、調理師の育成、学校教職員に対する研修機会の確保。

など、「基本的指針」は、アレルギー疾患を有する人が安心して生活できる社会の構築を目指し、国、地方公共団体が取り組むべき方向性を示すことにより、アレルギー疾患対策の総合的な推進を図ることを目的としている。

また、「少なくとも5年ごとにアレルギー疾患対策基本指針の検討を行い、必要があるときにはこれを変更しなければならない」とされている。

「アレルギー疾患対策の推進に関する基本的な指針」はこちら

【全国】

食物アレルギーを皮膚のケアや治療で予防 ~国立成育医療研究センター

国立成育医療研究センター(東京都)は、食物アレルギーを皮膚のケアや治療によって予防する臨床研究を新年度から実施する。

2014年10月1日、同センターから発表された「アレルギー疾患の発症予防法を発見~アトピー性皮膚炎発症が卵アレルギー発症と関連」の研究を進めるもの。

乳幼児期にアトピー性皮膚炎を発症した子どもは食物アレルギーなどの他のアレルギー疾患を発症するリスクが非常に高いことが示唆されている。
食物アレルギーは、体を守る免疫機能が食物を異物とみなして攻撃し、皮膚症状や呼吸困難などを引き起こすが、アトピー性皮膚炎などで弱った皮膚から原因食物が侵入することでも食物アレルギーを発症することが近年確認され、弱った皮膚をケアし守ることで発症を減らそうというもの。

臨床研究の方法は、生後2~3か月のアトピー性皮膚炎の乳児650人を、炎症を抑える薬品を最初から塗って早期に湿疹をなくすグループと、主に保湿剤で徐々に湿疹をなくすグループに分け、数か月後に卵を食べさせてアレルギーの発症割合を比較する。その後どちらの治療もしていない皮膚炎の乳児も加えて経過観察し、食物アレルギーの予防法を探る。この臨床研究は約10の医療機関と連携する。

昨年の12月、同センターでは、離乳食を始める生後半年頃から固ゆで卵の粉末をごく少量ずつ摂取させることにより、1歳になった時に卵アレルギーを発症する子供が8割減少したという研究結果を発表しているが、今回はより早い段階での皮膚のケアで食物アレルギーの発症を予防する狙い。

国立研究開発法人 国立成育医療研究センター
「アレルギー疾患の発症予防法を発見~アトピー性皮膚炎発症が卵アレルギー発症と関連」リリースはこちら

【全国】

2月20日は「アレルギーの日」~石坂夫妻がIgE抗体(免疫グロブリンE)を学会発表した日 

日本アレルギー協会では、1995年から2月20日を「アレルギーの日」と制定し、その前後1週間(2月17日~2月23日)を「アレルギー週間」としている。

これは1966年2月20日に免疫学者の石坂公成さん・照子さん夫妻がアレルギー反応を起こす原因物質IgEをアメリカの学会で発表したことを記念したもの。石坂夫妻は実験を重ねてIgEを発見し、その後、アレルギーを起こす仕組みも発見した。医学に関する著名な賞の一つであるガードナー国際賞などを共同受賞している。

今年もアレルギー週間に合わせて、全国各地でアレルギーに関するセミナーや講演会が開催される。

<セミナー、講演会の一例>

【主催:公益財団法人日本アレルギー協会
●第23回アレルギー週間中央講演会 「アレルギー性疾患の予防と治療の最前線」
主催:公益財団法人日本アレルギー協会、独立行政法人環境再生保全機構
日時:2017年 2月19日(日) 12:30~16:00
場所:日本教育会館一ツ橋ホール(東京都千代田区)
参加費無料。500名 申込制先着順(申込最終締切:2/15)
詳細はこちら

●日本アレルギー協会 各支部の2017年アレルギー週間行事

 

【主催:アレルギー児を支える全国ネット「アラジーポット」
●第13回アラジーポット学びの場講演会
日時: 2017年2月11日(土)13:00~16:15
場所:国立研究開発法人国立成育医療研究センター 研究所2Fセミナールーム(東京都世田谷区)
参加費無料。当日参加も可能。事前登録推奨。
詳細はこちら

 

【主催:食物アレルギー研究会
●第17回食物アレルギー研究会
日時:2017年 2月19日(日) 9:30~17:10
場所:昭和大学 上條講堂 (旗の台キャンパス)(東京都品川区)
参加費:会員2,000円、一般5,000円
事前登録なし、当日直接会場へ。
詳細: 開催概要プログラム

【全国】

卵アレルギー食べて予防  ~乳幼児からの少量摂取で1歳児の発症8割減少

12月9日、国立成育医療研究センターなどのチームは、離乳食を始める生後半年頃から固ゆで卵の粉末をごく少量ずつ摂取させることにより、1歳になった時に卵アレルギーを発症する子供が8割減少したという研究結果を、英医学誌ランセットに発表した。

ただし、実際の鶏卵摂取の可否、その方法については、必ずアレルギー専門医に相談し指導を仰いで欲しいと呼び掛けている。

チームは、アトピー性皮膚炎があり食物アレルギーを発症しやすいとされている生後6か月の乳児121人を対象に卵を食べる影響を調査した。

固くゆでた卵の乾燥粉末50ミリグラム(卵1個の300分の1に相当する量)を毎日食べさせた60人では、1歳の時点で卵アレルギーを発症したのは5人(約8%)だったが、卵を食べなかった乳児では約38%がアレルギーを発症し、発症率は食べた方が8割減少するという結果になった。

食物アレルギーに関しては発症を防ぐために、卵や牛乳などのアレルギーの原因食品を乳幼児に与えないという考え方もあったが、チームは、乳幼児からごく少量を食べさせておくことで、免疫の反応が抑えられたとみている。

 

国立研究開発法人 国立成育医療研究センター
国立研究開発法人 国立成育医療研究センターのリリースはこちら