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鶏卵アレルギーの診断 新しい検査法の応用研究を実施 ~アナフィラキシーなどの負担が少ない安全なアレルギー診断に期待(国立成育医療研究センター、徳島大学)

2020/08/01

エリア
全国
公表年月
2020年8月

国立研究開発法人 国立成育医療研究センターは、アレルギーセンターの大矢幸弘センター長、免疫アレルギー・感染研究部の松本健治部長、国立大学法人 徳島大学先端酵素学研究所 生態防御病態代謝研究分野の木戸博教授らのグループが、鶏卵アレルギー診断の新しい検査法の応用研究を行ったと発表した。

鶏卵アレルギー患者のほとんどは、卵の成分のひとつであるオボムコイドに対する抗原特異的IgE抗体を持っており、経口摂取したオボムコイドとオボムコイド特異的IgE抗体が結合することで食物アレルギーの症状が引き起こされる。

鶏卵アレルギーの確定診断には、実際に食べて症状をみる食物経口負荷試験が必要だが、試験時にアナフィラキシーを含むアレルギー症状が出ることが患者にとって大きな負担となっている。

今回の研究では、鶏卵アレルギーの発症には、血中のIgE抗体(アレルギー物質に結合するタンパク質)の“量”と、IgE抗体の抗原親和性の”質“(IgE抗体がアレルギー物質と結びつこうとする力)の2つが関係していることが明らかになった。IgE抗体の”量“とIgE抗体の抗原親和性の”質“の両方を組み合わせて検査することで、食物経口負荷試験とほぼ同じ精度でアレルギー診断ができるとしている。

この研究が進み、検査法が一般診療で簡単に利用することが出来れば、アナフィラキシーといった負担を伴う食物経口負荷試験を行わなくても、安全に鶏卵アレルギーの診断が出来ると期待されている。

(現在の鶏卵アレルギーの診断方法)
血液検査で血中のオボムコイド特異的IgE抗体価“量”を測定。
抗体価が高い子ども・・・鶏卵アレルギーであることがある程度の確率で予測できる
抗体価が低い子ども・・・食物経口負荷試験で症状が出るか確認が必要 ※患者にとって負担となっている
※診断の確定は、問診、血液検査、皮膚試験、食物経口負荷試験等、複数の検査等を組み合わせて実施する

(研究中の新しい検査法)
血液検査により、血中のIgE抗体の“量”とIgE抗体の抗原親和性の“質”の両方を組み合わせて検査

研究の詳細はこちら(国立研究開発法人 国立成育医療研究センター ニュースリリース)

※文章について、国立研究開発法人 国立成育医療研究センター ニュースリリースから引用