瀧真奈美先生コラム
食物アレルギーをお持ちの方のカルシウム補給について
オンライン栄養相談にご協力いただいている食物アレルギー分野管理栄養士 瀧先生のコラムです。
今回のテーマは、オンライン栄養相談でも相談されることがあるという、特に乳アレルギーをお持ちの方が悩まれる「カルシウム」。
アレルギーをお持ちの方はもちろん、そうでない方にもお役に立てる内容になっていますのでぜひ読んでみてください。
食物アレルギー分野管理栄養士
瀧 真奈美先生
こんにちは。食物アレルギー分野管理栄養士の瀧です。
日々のお食事作り、本当にお疲れ様です。
皆さんは「カルシウム」を召し上がっていますか?
実は、「カルシウム」はどんな食品にもたっぷり含まれているわけではなく、また身体に吸収されにくい栄養素なのです。
上手に食材を選んで、効果的に、美味しく食べていきたいですよね。
毎日の生活に取り入れていただきたいポイントを3つに絞ってご紹介します。
カルシウムを体に吸収するためにはカルシウムを摂取するだけでなく、ビタミンDやビタミンKも必要になります。
ビタミンDを多く含む食材としては、魚(しらす・さけ・いわし・さんま等)、きのこの中でも特に乾燥きのこ(干し椎茸・キクラゲ)、卵、乳製品です。
食材以外にも、日光に当たることで体内でビタミンDが生成されるため、適度な日光浴もおすすめです。
プラス、適度な運動も加えれば、骨形成の促進効果もアップされます。
ビタミンKを多く含む食材は青菜や海藻類、納豆です。
ぜひ、積極的に、日常的に召し上がっていただきたい食材です。
カルシウムを多く含む食品の例
ビタミンDを多く含む食品の例
骨は絶えず吸収(破骨細胞が骨を溶かす)されて、形成(骨芽細胞が新しい骨を作る)を繰り返しています。
日常的にカルシウムを十分に摂取することが、しっかりとした骨形成に役立つことに繋がります。
カルシウムの十分な摂取は、骨形成が盛んな乳幼児期、学童期だけではなく、生涯かけて必要となります。
カルシウムの吸収には、ビタミンDやビタミンKが必要ですが、他の栄養素も、効率よく吸収するには、いろいろな栄養素が必要となっています。
詳しくはこちらをご覧下さい。
>「栄養バランス」をよくする3つのポイント
★さくらえび
★切り干し大根
★高野豆腐
★乾燥きくらげ
※参考資料 日本人の食事摂取基準(2020年版)より
※食品表示で、紛らわしいもの
「カルシウム」を効率的に吸収するために押さえたい3つのポイント、いかがでしたか。毎日のお食事作りに、できることから、少しでも取り入れていただければ幸いです。
今回の内容で、わかりにくい、もう少し知りたい、などございましたら、お気軽に「オンライン栄養相談」をご利用ください。日々のお食事の、小さな悩みや、疑問点、不安など、楽しくお話しをしながら、ご一緒に考えていきたいと思っています。
皆さまにお会いできますこと、楽しみにしています。
オンライン栄養相談は、スマートフォンまたはPC上で、食物アレルギー分野管理栄養士に相談ができるサービスです。
食物アレルギー全般についての不安・離乳食の進め方・初めて食物アレルギーと診断された時の食事や栄養管理・入園・入学時の対応や注意点など様々なご相談を受け付けております。どんな小さなことでも構いません。
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食物アレルギー初心者向け、まず押さえておきたい基礎情報