リニューアル秘話 第1弾
「ふっくら米粉パンスライス」「米粉食パン」のリニューアルの裏側とは!?
2023年3月末より、Table for Allの人気商品が大幅リニューアルしました。
「米粉パンは『もっちりしているもの』という概念を変え、いろいろな食感を楽しんでいただきたい」
「ハンバーグ・ミートボールはより柔らかく美味しくしたい」
そんな開発担当者の想いから、試行錯誤を重ねてようやく実現した今回のリニューアル。
リニューアルにまつわる開発秘話を、これから3回に分けてお送りいたします。
今回は第1弾の「ふっくら米粉パンスライス」と「お米で作ったしかくいパン」、そして「米粉食パン」。
商品開発を担当した東北日本ハム株式会社 照喜名(てるきな)さんに商品のこだわりや想いを聞いてきました。
東北日本ハム株式会社
商品開発販促課
ハンバーグ
・米粉パン開発担当
照喜名 昌子さん
「みんなの食卓🄬」シリーズの開発では、食物アレルギーがない方もおいしさで選んでいただけるような商品づくりを目指しています。
2児の母として、お客様の日々の食事作りの手助けになる商品を増やしていきたいです。
―まずは「ふっくら米粉パンスライス」と「お米で作ったしかくいパン」について聞かせてください。
人気商品のリニューアルということでプレッシャーも大きかったと思いますが、開発の中で大変だったことはなんですか?
(注:両商品は包装形態が異なりますが、中身は同じ製品です)
照喜名:今回新しい商品名にもなっている「ふっくら食感」がリニューアルの大きな目標でした。
生地をふっくらさせるためには、パン生地自体の密度を落とす必要があるのですが、生地の扱いがよりデリケートになり、形を保たせることが難しくなります。そこが開発の現場で一番苦労したことです。
―生地が柔らかくなることで、自立しづらくなってしまうんですね。完成までにどのくらい試作されたのでしょうか?
照喜名:通常の新商品開発よりも多かったです。
パンは生き物なので、形を保つには酵母による発酵のコントロールと焼き上げ方が肝になります。そこを調整しながら何度も試行錯誤を繰り返しました。
気温や湿度、原料の状態なども形に影響してしまうので、同じ品質の製品をお届けするために、日々条件に気を遣いながら製造しています。
―開発の時だけでなく、日々の製造でも形を保つための工夫をされているんですね。完成したときはどんなお気持ちでしたか?
照喜名:成形が難しく、思い通りにいかない試作が多かったので、だんだんときれいに焼きあがるようになった時はようやくお客様にお届けできる、という感慨深い気持ちになりました。
―試行錯誤の上、ようやく完成した商品をお客様にお届けできるのは感慨もひとしおですよね。それでは読者の皆さんにおすすめの食べ方を教えてください!
照喜名:トーストするのがおすすめです。米粉のパンは焼き色がつきにくいため、トーストする場合は焼き色で判断するのではなく、表面が「サクッ」となったときが食べごろです。お使いのトースターにもよりますが、焼き時間は2~3分くらいがちょうどいいかなと思います。
社内ではハムやソーセージ、ベーコンを乗せて食べるのが人気ですね。
―ありがとうございます。私もトーストを試食しましたが、外はサクッと、中はふっくらしていてとてもおいしかったです。
リニューアルした「ふっくら米粉パンスライス」
パッケージも新しくなりました!
リニューアルした「お米で作ったしかくいパン」
パッケージも新しくなりました!
―次に、今回リニューアルした「米粉食パン」も照喜名さんがご担当されたんですよね。特に苦労したポイントを教えていただけますか?
照喜名:「ふっくら米粉パンスライス」や「お米で作ったしかくいパン」の時もそうでしたが、食パンはサイズが大きいので、形を保つのがより難しかったですね。弾力のもととなるグルテンが入っていないので、大きいとひび割れてしまったりして、きれいな形を保つのが難しいんです。
試作回数も「ふっくら米粉パンスライス」の時より多かったです。
―「ふっくら米粉パンスライス」や「お米で作ったしかくいパン」よりも苦労されたんですね!今回のリニューアルのポイントを教えていただけますか?
照喜名:食感が一番のポイントです。トーストしたときに、さっくり軽い食感で召し上がりいただけるように改良しました。
耳が固くてお子さまが残してしまうというお声もいただいていたので、柔らかく、食べやすくすることを心掛けました。
そのままでもトーストでも、どちらでもおいしく召し上がりいただけるようになったと思います。
―私も試食しましたが、耳は本当に柔らかく食べやすくなったと思いました!そのままでもトーストでもおいしかったのですが、それ以外におすすめの食べ方はありますか?
照喜名:大きさを活かして食べてもらえたら、開発者としてはうれしいです。
ヴィーガン・チーズやスライスハムなどをそのまま1枚乗せて食べられるというのを体験していただきたいです。
クルトンにしてスープなどに入れるのもおすすめです。さくさく食感になったことを体感いただけるかと思います。
―なるほど、クルトンにすればサラダにも使えそうですね!素敵なアイディアをありがとうございます。
リニューアルした「米粉食パン」
耳までやわらかくなりました!
―最後に、お客様にお伝えしたいメッセージはありますか?
照喜名:小麦を使ったパンに近い食感を実現できたと思っています。
普段はあまり米粉パンを召し上がらない方にも、選択肢の一つとして楽しんでいただけるようなパンになったのではないかと思っています。ぜひアレルギーがある方にもない方にも、皆さんに楽しんでいただきたいです。
ご紹介している商品はこちら
おすすめの「ふっくら米粉パンスライス」/「お米で作ったしかくいパン」を使ったレシピはこちら
パンをトーストする事によって香ばしさとパリパリ感が増します。
マヨネーズやバターをぬらなくても美味しくいただけるので、ヘルシーですね。
パンの食感が、フワフワとしたほんのり甘い人気のメニューです。
キツネ色の焼き上がりが食欲をそそります。
おすすめの「米粉食パン」を使ったレシピはこちら
食物アレルギー初心者向け、まず押さえておきたい基礎情報